お知らせ
個人と全体
ワクチン接種によって生じる不都合に対する心構えの話です。
例えば、ウイルス感染によって生涯残る脳性麻痺を発症する方が年間5,000人ほどいたところ、そのワクチン接種が功を奏し、自然感染者数はゼロになったとします。しかし、一方で生後ワクチンを接種したがために自然感染と同様の生涯にわたる麻痺を生じる方が1~3年に一人生じてしまうようなケースを、個人あるいは市民、国民としてはどう受け止めるでしょうか。
出生する凡そ100万人に一人はワクチン接種を受けたがために堪えがたい苦痛を本人、家族が生涯負うが、99万9千9百99人は一生の不安から解放されるから対象者は原則全員接種すべき?
一方、99万9千9百99人は一生の不安から解放されるが、ワクチン接種のために堪えがたい苦痛をその当人、家族は生涯負い続けることになり、それが100万人に一人であったとしても看過できない?とりわけ、自分や我が子や家族がその当事者であったらどうでしょう?
ワクチンや薬をはじめ良かれと思って行う「医療」「治療」に内在する本質的な命題のひとつです。